私たちは、青森・五所川原の山に立つ、一本のヒバの木に出会いました。
何百年もその土地に根を張り、静かに呼吸を続けるその姿は、まるで“自然の時間”そのもの。
目まぐるしい日常のなかで、何かを取り戻したくなる瞬間があります。
心がざわついたとき。呼吸が浅くなったとき。人とのつながりが遠く感じたとき。
そんなとき、香りや手ざわりで「整う」感覚を、日々の中に持てたなら。
そうして生まれたのが「檜葉三百」です。
私たちが大切にしているのは、自然とともに生きるという循環。
ヒバの枝葉や端材、蒸留したあとの残り香。
これまで「使えない」とされてきたものにも、ふたたび命を宿すことで、
森の恵みが、人の暮らしに優しく溶け込んでいく。
そしてもうひとつ。
プロダクトを届けることは、単に“物を作る”だけで終わってはならない。
どんな人が、どんな想いで受け取るか。
手にとったその瞬間が、少しでも静かな深呼吸になるように。
そう願って、私たちは「整える」ものづくりを続けています。
私たちのプロダクトはすべて、自然の中から生まれ、また自然へと還るもの。
森が整えば、人も整う。
そんな小さな循環を、社会に広げていくことが、私たちの挑戦です。

▶︎未来を整え、私を整える
私たちの活動は、地元の林業者さんや職人さん、商品を購入してくれる皆様の力に支えられています。
森について学んでいく中で、木を切ることが悪いことではないことを学びました。
切って使うことで、多様性のある森に育っていくのです。
「使いながら、守る」という循環を、少しずつでも広げていけたらと願っています。