1. 「整える」ことから、すべてが始まる

青森檜葉に出会って気づいたのは、
“整える”って、ただ片づけたり掃除したりすることじゃなかった。
忙しさに流される日々の中で、ふと立ち止まって考えたり、呼吸を整えたりして、
自分のリズムを取り戻す。そんな小さなことこそが、私の毎日を豊かにしてくれる。

ヒバの香りが、わたしの背中をそっとさすってくれたのです。


2. 植物を尊敬するということ

私たちは、檜葉の木を“資源”としてだけ見ていません。
300年を超えて生きる檜葉に、ただただ尊敬と感謝のこころを持っています。
香り、質感、佇まい。
私たちの暮らしを、間違いなく支えてくれる存在。
自然の中で、ゆっくりと呼吸してきたその時間に、私たちも寄りかかり、寄り添いたいと思うのです。


3. 「好き」をたくさん持つこと

暮らしの中で、「これが好き」と思える瞬間が増えるほど、
人は優しくなれる気がします。
ヒバの香り、森の空気、肌に触れる木のぬくもり。
私たちは、そんな“好き”を少しずつ積み重ねるようなものづくりをしています。

そして、そうやって「好き」を大切にできる人が増えた先の世界は――
きっと、もっとやさしく、美しくなっていると思うのです。


4. 私たちも整えながら、生きています

青森ヒバ三百をつくる私たち自身も、
いつも整っているわけではありません。
でもだからこそ、「整える」ことの大切さを日々、感じています。

森の声に耳を澄まし、森の香りを嗅ぎ、自分の声に素直になること。
それが、私たちの原点です。


5. つながりの輪の中で

私たちの活動は、地元の林業者さんや職人さん、商品を購入してくれる皆様の力に支えられています。
森について学んでいく中で、木を切ることが悪いことではないことを学びました。
切って使うことで、多様性のある森に育っていくのです。
「使いながら、守る」という循環を、少しずつでも広げていけたらと願っています。

株式会社檜葉三百 共同代表 安彦結喜