青森檜葉(ひば)との出会いは、
青森に暮らす友人を訪ねた旅のなかで訪れた、
一軒の材木工場でした。
案内された先で出会った一本の檜葉の木は、
凛と立ち、静かに力強さを放っていて、
その存在感に心を奪われたのを今でも覚えています。
その後、抽出したばかりの檜葉の精油を嗅がせてもらった瞬間、
どこか懐かしく、思わず深く息を吸い込んでいました。
肩の力がすっと抜けるような、安心感と解放感。
まるで森に抱かれているような、やさしい時間でした。
300年を生きる木が教えてくれたこと
青森檜葉は、日本固有の樹種で、
何千年も前から人々の暮らしに寄り添い、
建材や医療、香りの文化にまで活かされてきた木です。
その中に多く含まれる「ヒノキチオール」は、
抗菌・防虫・消臭・リラックスといった多機能を持ち、
科学的にもその効能が注目され、いまや海外からも関心が高まっています。
しかし、私にとって何より大切だったのは、
人の深いところに届いて、自分自身を取り戻させてくれるような、
本質的な力を持っているという確信でした。
本質と呼吸を届けるブランドでありたい
私たちは、この自然のエッセンスを
単なる製品として届けるのではなく、
人が本来持つ“個性”や“可能性”を引き出すための、
呼吸のように寄り添う存在として届けたいと考えています。
もし、すべての人が自然と“森呼吸”するように暮らせたなら、
心も体も調和し、自分らしさが自然とあふれ出す。
そんな社会はきっと、もっとやさしく、やわらかくなっていく。
檜葉の香りが、その入り口になればと願っています。
自然の循環とともに生きるということ
私たちの製品はすべて、
森を壊すことなく、守るかたちでつくられています。
必要以上に伐らず、再生や管理に責任を持ち、
森の循環に沿った方法で、丁寧に抽出された、100%オーガニックの精油です。
木を使うことが森を育てることにつながる、
そんな循環を大切にしたものづくりを目指しています。
青森檜葉のように、大きく根を張って
私たちは、檜葉のように時をかけて育ち、
深く根を張りながら、じっくりと成長していきたい。
自然の声に耳を傾けながら。
心が整い、前に進むきっかけとなるような、
そんな“気づき”と“呼吸”を、
青森檜葉とともに、これからも届けていきたいと思います。
目まぐるしく変わる流行に振り回されるのではなく、
森の木々がゆっくりと根を張るように、
本物の価値が、深く、静かに、暮らしに根づいていくことを私たちは、願っています。
代表 臼井亮人